金融業界は金融規制監督当局により厳しく規制されている業種です。そのため金融監督関連法規は金融機関の健全な運営を促進しつつも、金融機関の資産安全性の維持、会計情報の信頼性と網羅性の確保のため、金融機関に対して内部監査の前提となる内部統制システムの確立を求めています。これは金融危機が起きると同時に状況を早期に把握し、効果的な対応を図るためでもあります。PwC台湾の弁護士と会計士、情報セキュリティの専門家チームが連携し、法律、会計、税務、情報セキュリティの観点から、金融機関の内部統制システムのコンプライアンス評価に関する完全なコンサルティングサービスを提供にしています。
さらに、マネーロンダリングおよびリスクアセスメント評価(Institutional Risk Assessment, “IRA”)は、定量的および定性的な方法の両方を採用して、マネーロンダリングまたは情報セキュリティのリスクに晒される程度を測定しています。リスクの程度と形態を識別して、銀行は特定したリスクをコントロールすることで、内部統制リソースの効率的な割り当てが可能となります。金融法務サービスチームは、PwC香港と連携して、香港金融管理局(Hong Kong Monetary Authority)により承認された対応範囲と方法論を使用して、台湾系銀行数行の香港支店にIRAコンサルティングサービスを提供してきました。 我々は、香港でIRAサービスを提供する最初の(そして、これまでのところ唯一の)台湾専門家チームです。また、香港金融管理当局によって承認された評価プロジェクトの仕様を応用し、台湾における台湾系銀行の本社にIRA方法論の構築、評価の実施を支援しています。
また、我々は、欧州のファンドマネージャーによる台湾の銀行チャネルにおけるマネーロンダリング防止実施状況の確認を支援し、EU基準を満たすための銀行チャネルの内部ポリシーのプロセス改善を提案してきました。 その他、本チームは米国の大手銀行からの依頼により、台湾子会社の内部ポリシープロセスに関する包括的なコンプライアンス検査とギャップ分析を実施した実績もあります。
資産管理に関しては、PwC台湾の税務チームと連携し、企業または富裕層の個人顧客に、効果的な資産配置や国内外の私募を通じた投資などの実行可能な投資プランの企画および分析を支援しています。 プラン選定後は、海外のプロフェッショナルな事務所(ケイマン諸島弁護士など)と連携して海外投資ツールの構築を支援するほか、その後のプラン実施と投資収益の調整に関連するコンサルティングサービスを提供します。
当事務所はオフショアファンドに対し長期的サービスを提供しており、登録承認の取得、定期的な申告と開示のための準備、事由ごとの管轄官庁へ承認申請や届出の提出、またはチャネル販売契約の作成やレビューなどを含む、台湾での販売によって生じる法務及びコンプライアンス事項を支援します。当事務所は、台湾国内の大手投資ファンドおよびクレジットカード会社から委託を受けて、投資業者がルクセンブルクの金融監督当局(CSSF)による承認を得、台湾系業者がヨーロッパに進出するケースで最初の承認を得た事例でもあるUCITSファンドの設立を支援しました。